86. 免疫電気泳動像
泳動像上部は写真 ,下部は沈降線の模式図を示している.

- 矢印が示す沈降線に相当するのはトランスフェリンである

Prealb:プレアルブミン Alb:アルブミン α1-AT:α1-アンチトリプシン Hp:ハプトグロビン Tf:トランスフェリン Hx:ヘモペキシン
- 各分画の主要な成分
プレアルブミン分画 | トランスサイレチン |
アルブミン分画 | アルブミン |
α1–グロブリン分画 | α1-アンチトリプシンなど |
α2–グロブリン分画 | ハプトグロビンなど |
βグロブリン分画 | トランスフェリン・補体など |
γ-グロブリン分画 | IgG・IgA・IgM |
87. 試験管法によるABO血液型検査・交差適合試験・不規則抗体検査などの判定の遠心条件は3400 rpm ,15秒である
88. 間接抗グロブリン試験のIgG感作血球による確認試験で凝集を認めなかった場合 ,洗浄操作が不十分であったと解釈できる
- 洗浄操作が不十分であるとIgG蛋白が残存し ,抗グロブリン試薬が中和されるため間接抗グロブリン試験が偽陰性となる
89. 自己血輸血
- 同種血の節約ができる
- 同種免疫の防止ができる
- 輸血後感染症の防止ができる
- 輸血後GVHDの防止ができる
- 他患者との血液バッグの取り違えが起こる可能性がある
90. インフォームド・コンセント
- 同意は無条件で撤回できる
- 患者の自己決定権の尊重が重要である
- 臨床試験ではヘルシンキ宣言を遵守する
- 判断能力が低い患者では家族等に説明し代諾を得る
- 可能性の低い有害事象についても説明しなければならない