51. 神経内分泌腫瘍にはGrimelius染色 ( 茶褐色~黒褐色 ) やMasson-Fontana染色 ( 茶褐色 ) が有用である
- 肝硬変・間質性肺炎・糸球体腎炎・陳旧性心筋梗塞の診断にはMasson trichrome染色が有用である
52. 渡辺の鍍銀法の染色標本

- 肝臓である
- 肝臓の細網線維が黒色に染色されている
53. 皮膚のH-E染色標本

- 組織内の褐色色素 ( メラニン色素 ) を証明する染色法としてMasson-Fontana染色が有用である
- Masson-Fontana染色ではメラニン色素は茶褐色~黒褐色に染色される
- メラニン色素の証明にはこのほか , Schmorl反応 ( 濃青色 ) も用いられる
54. 胃癌摘出時の郭清リンパ節標本

- Alcian blue染色された標本である
- Alcian blue染色によって青色に染め出されていることから ( 酸性 ) 粘液産生性腫瘍であることが分かる
- 背景にみられるケルンエヒトロート ( 赤色 ) に染色された細胞はリンパ球である
55. Giemsa染色では風乾された乾燥標本を用いるため ,湿固定標本を用いる染色法よりも細胞は大きくみえる