11. ADH不適合分泌症候群 < SIADH >
- 尿量減少による溢水がみられる
- 尿浸透圧が高い
- 意識障害を生じる
- 低ナトリウム血症がみられる
- 病因として肺小細胞癌がある
- 脱水はみられない
12. 高リン血症は腎不全で認められる電解質異常である
13. 血球貪食症候群
- 血小板数-低値
- 白血球数-低値
- 血清フェリチン-高値
- 血漿フィブリノゲン-低値
- 血清トリグリセライド-高値
14. 酸塩基平衡
pH | 7.32 | 基準値:7.35~7.45 |
Paco2 | 27 Torr | 基準値:35~45 Torr |
HCO3- | 13 mmol / L | 基準値:22~26 mmol / L |
Na+ | 138 mmol / L | 基準値:135~145 mmol / L |
K+ | 4.5 mmol / L | 基準値:3.5~5.0 mmol / L |
Cl- | 102 mmol / L | 基準値:98~108 mmol / L |
の結果から考えられるのは糖尿病性ケトアシドーシスである
- 代謝性アシドーシスはアニオンギャップ ( AG ) の値 ( 正常 or 高値 ) により2種類に分けることができる
- アニオンギャップ ( AG ) は [ Na+] - ( [ Cl-] + [ HCO3-] ) により算出することができ , 上記の場合では138- ( 13+102 ) =23となり , AG ( 基準値:12±2 mmol / L ) が上昇しているため , 高アニオンギャップ性代謝性アシドーシスが考えられる
- 糖尿病性ケトアシドーシスや乳酸アシドーシスはアニオンギャップ ( AG ) が上昇する高アニオンギャップ性代謝性アシドーシスである
- 尿細管性アシドーシスや下痢はアニオンギャップ ( AG ) が正常の代謝性アシドーシスである
15. 空腹時血清中の総コレステロール350 mg / dl , トリグリセライド105 mg / dl , HDL-コレステロール49 mg / dlのとき , Friedwaldの計算式から求めたLDL-コレステロール値は280 mg / dlとなる
- Friedwaldの計算式: ( LDL-コレステロール ) = ( 総コレステロール ) - ( HDL-コレステロール ) - ( トリグリセライド / 5 )
- 上記の問題の場合 350-49- ( 105 / 5 ) =280 [ mg / dl ] となる