16. 健常人の心内圧において拡張期と収縮期の差が最も大きいのは左室で拡張期圧は2~12 mmHg , 収縮期圧は100~140 mmHgである
17. 心電図

- 細動波がみられR-R間隔が不整であることから心房細動が , QRS幅が延長しV1~V2誘導にrsR´パターンを呈していることから完全右脚ブロックが考えられる
18. 運動負荷心電図
- 重症大動脈弁狭窄症は禁忌である
- Masterの2階段試験での負荷量は年齢 , 性別 , 体重で決める
- トレッドミル負荷試験は心電図と血圧を記録する
- 最大予測心拍数は220から年齢を引いた数である
- 運動負荷の中止徴候として持続する10 mmHg以上の血圧低下がある
- このほかの中止基準として , 増大する前胸部痛 , 有意な心電図変化 , 危険な不整脈の出現 , 収縮期血圧250 mmHg以上 , 患者の疲労感による限界や呼吸困難がある
19. 呼吸不全を呈する筋委縮性側索硬化症 < ALS > の肺機能検査 ( 他の呼吸器疾患の合併はない ) で予想されるのは肺活量減少と肺拡散能 < DLco > 低下である
- 筋委縮性側索硬化症 < ALS >では呼吸筋の障害により予備吸気量と予備呼気量が低下する
20. フローボリューム曲線

測定項目-検査結果
- V25-0.5 L / 秒
- V50-0.9 L / 秒
- 最大呼気量-2.8 L
- 努力肺活量-4.5 L
- ピークフロー-9.4 L / 秒
- V25・V50はそれぞれ努力肺活量の25% , 50%における呼気流量である