1. 臨床検査室において尿浸透圧の測定に用いられるのは氷点降下法である
- ガラス電極法はpHの測定で用いられる
- 屈折計法・陽イオン抽出法・メタクロマジー法は尿比重の測定で用いられる
2. 関節液中にピロリン酸カルシウムが認められるのは偽痛風である
- 痛風で関節液中に認められるのは尿酸ナトリウム結晶である
3. 尿沈渣の無染色標本

- シスチン結晶である
- シスチン結晶は先天性シスチン尿症 ( 常染色体劣性遺伝 ) や酸性尿で認められる
- 塩酸・水酸化カリウム・アンモニア水で溶解する
4. 臨床検査技師が放射性同位元素 < RI > を取り扱う際に遵守すべきなのは測定試薬の管理台帳作成である
5. 糞便に用いる検査法にSudanⅢ染色法や抗ヒトヘモグロビンイムノクロマト法などがある
- SudanⅢ染色は便中の脂肪成分の検出法として , 抗ヒトヘモグロビンイムノクロマト法は大腸癌のスクリーニング検査として有用である
6. 夜間採血の新鮮血塗抹標本に検出された勢いよく動く虫体の写真を示す.

- この寄生虫の感染経路は経皮感染である
- フィラリア感染症であり , 蚊によって媒介されるため感染経路は経皮感染である
- ミクロフィラリアは夜間に末梢血中に移動するため , 採血時間は夜間が適している
- フィラリア感染症の9割以上はバンクロフト糸状虫が原因である
7. 静脈採血法
- 採血前に患者自身に姓名を名乗ってもらう
- ホルダーは患者ごとに交換する
- 採血部位は肘正中 , 橈骨 , 尺側皮静脈のうち最も適した血管からおこなう
- 抜針後は穿刺部を圧迫する
- 針はホルダーから外さずに廃棄する
8. 試験紙法で尿潜血が陽性 , 尿沈渣で赤血球が陰性となる原因として横紋筋融解症 ( ミオグロビン尿 ) やABO型不適合輸血 ( ヘモグロビン尿 ) などがある
9. 結核性髄膜炎の髄液所見
- 糖の減少
- 蛋白の増加
- 単核球の増加
- クロールの減少
- アデノシンデアミナーゼ < ADA > 活性の上昇
10. 内部精度管理法-用いる試料
- 累積和法-精度管理試料
- x̄-R管理図法-精度管理試料
- 項目間チェック法-患者データ
- デルタチェック法-患者データ
- マルチルール管理図法-精度管理試料
画像の出典:臨床検査技師国家試験 第66回 午前 別冊