第66回 解説 ( 2020年 ) AM11~AM20

臨床検査技師国家試験第66回 ( 2020年 )
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11. 染色体異常-疾患

  • t ( 8;14 ) -バーキットリンパ腫・急性リンパ性白血病・多発性骨髄腫
  • t ( 8;21 ) -急性骨髄性白血病
  • t ( 9;22 ) -慢性骨髄性白血病・一部の急性リンパ芽球性白血病
  • t ( 14;18 ) -濾胞性リンパ腫
  • t ( 15;17 ) -急性前骨髄性白血病

12. 動脈血液ガス分析で , pH 7.48 , PaO2 98 Torr , PaCO2 30 Torr , HCO3 22 mmol / Lの結果から考えられるのは過換気症候群である

  • このほか , 呼吸性アルカローシスを呈する疾患に間質性肺炎や肺線維症がある
  • 胃液吸引=代謝性アルカローシス
  • 急性膵炎=代謝性アシドーシス
  • 慢性肺気腫=呼吸性アシドーシス
  • 原発性アルドステロン症=代謝性アルカローシス
 病態
呼吸性アシドーシス気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患 ( COPD )など
代謝性アシドーシスAG正常 ) 尿細管性アシドーシス・腎不全・下痢など AG増加 ) 糖尿病性ケトアシドーシス・乳酸アシドーシスなど
呼吸性アルカローシス過換気症候群・間質性肺炎・肺線維症など
代謝性アルカローシス嘔吐・原発性アルドステロン症・クッシング症候群など

13. 1型糖尿病と関連のある自己抗体は抗GAD抗体 ( 抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ抗体 ) である

  • このほか , 1型糖尿病と関連のある自己抗体に抗膵島細胞質抗体 ( ICA ) がある
  • 抗SS-A ( 抗SS-B ) 抗体はSjögren症候群 , 抗平滑筋抗体は自己免疫性肝炎など , 抗リン脂質抗体は抗リン脂質抗体症候群 , 抗サイログロブリン抗体は慢性甲状腺炎で陽性となる

14. 肝硬変

  • 肝右葉萎縮が認められる
  • 血小板減少が認められる
  • 食道静脈瘤が認められる
  • ICG試験で排泄が停滞する
  • C型肝炎ウイルスによるものが多い

15. 推算糸球体濾過量 < eGFR > の推算に必要な項目は性別年齢・血清クレアチニン値である

  • 健常人のeGFRは90 ml / min / 1.73 m2 以上である

16. 大動脈弁が閉じてから僧帽弁が開くまでの心時相は等容弛緩期である

17. ドプラ法

  • 三尖弁逆流速度測定-連続波ドプラ法
  • 僧帽弁輪運動速度測定-パルスドプラ法
  • 大動脈弁狭窄症の弁口部圧較差推定-連続波ドプラ法
  • 左室流入血流速度波形による左室拡張能評価-パルスドプラ法
  • 僧帽弁閉鎖不全症の逆流弁口吸い込み血流の検出-カラードプラ法

18. 心尖部四腔像の収縮期カラードプラ像

  • 左心房 ( 画像右下 ) に逆流を認め , 僧帽弁閉鎖不全症が考えられる
  • 僧帽弁閉鎖不全症では全収縮期雑音 ( 収縮期逆流性雑音 ) を認める

19. 心電図

  • 広範囲前壁梗塞である
  • V2~V4誘導にQSパターン ( 深いQ波とR波の消失 ) および冠性T波を認めることから前壁梗塞が考えられる
  • 上記に加えて , Ⅰ・aVL・V5・V6誘導にも冠性T波を認めることから , 側壁までの広範囲に及ぶ心筋梗塞が考えられる
  • したがって , 広範囲前壁梗塞であると推測できる
梗塞部位心電図所見
前壁中隔V1~V4誘導でST上昇
側壁Ⅰ ,aVL ,V5~V6誘導でST上昇
高位側壁Ⅰ ,aVL ,高位のV5~V6誘導でST上昇
下壁Ⅱ ,Ⅲ ,aVF誘導でST上昇
純後壁V1~V2誘導でR波増高 ,ST低下 ,陽性T波増高

20. スパイロメトリで測定できる肺気量分画に1回換気量最大吸気量などがある

  • このほか , スパイロメトリで測定できる肺気量分画には , 予備吸気量・予備呼気量・肺活量がある
  • 機能的残気量はガス希釈法 ( Heを指示ガスとする閉鎖回路法・N2を指示ガスとする解放回路法 ) あるいは体プレスチモグラフ法で測定できる
  • 残気量および全肺気量は機能的残気量を測定することにより算出できる

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第66回 午前 別冊

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