11. 細胞内液において最も多い陽イオンはK+ , 最も多い陰イオンはHPO42-である
- 細胞外液において最も多い陽イオンはNa+ , 最も多い陰イオンはCl-である
12. Klinefelter症候群は染色体検査で診断が可能である
- Alzheimer型認知症・Gaucher病・Huntington病・Lesch-Nyhan症候群は遺伝子検査が有用である
13. Basedow病
- 女性に多い
- 頻脈を認める
- TSHが低値である
- びまん性甲状腺腫を認める
- Basedow病では一般的に総コレステロールは低下する傾向にあるが , 例外も多い
14. IgA腎症
- 男性に多い
- 血圧が上昇する
- 血尿が認められる
- 慢性の経過をとることが多い
15. 大動脈弁閉鎖不全の診断にはカラードプラ法を用いた心エコー検査が必要である
- 異型狭心症・Brugada症候群・発作性心房細動・発作性上室頻拍の診断にはHolter心電図が有用である
16. 心臓超音波検査で肺動脈弁が観察されるのは大動脈弁レベル短軸像や右室流出路長軸断層像である
17. 胸部誘導心電図

- Ⅲ度房室ブロックである
- 徐脈を呈し , P波とQRS波が独立してそれぞれ一定の間隔で出現するのはⅢ度 ( 完全 ) 房室ブロックの特徴である
- 洞房ブロックではP波の消失がみられ , Ⅰ度房室ブロックではPQ時間が 0.21秒以上に延長し , Wenckebach型房室ブロックではPQ時間が徐々に延長したのちにQRS波が脱落し , MobitzⅡ型房室ブロックでは突然QRS波が消失する

好酸球
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18. 1気圧の大気を吸入した時 , Pao2 88 Torr , Paco2 40 Torr の結果が得られ呼吸商が0.8の場合 , 肺胞気動脈血酸素分圧較差 [ Torr ] は11となる
- 肺胞気動脈血酸素分圧較差 ( A-aDO2 ) = 肺胞気酸素分圧 ( PAO2 ) - 動脈血酸素分圧 ( PaO2 ) により求められる
- 肺胞気酸素分圧 ( PAO2 ) = 吸入気酸素分圧 ( PlO2 ) × 吸入気酸素濃度 - 動脈血二酸化炭素分圧 ( Paco2 ) / 呼吸商 ( R )
- 吸入気酸素分圧 ( PlO2 ) = 大気圧 ( PB ) - 水蒸気圧 ( PH2O )
- したがって , 1気圧760 Torr で呼吸商が0.8のとき
A-aDO2=[ ( PB-PH2O ) ×0.209-Paco2 / R ]-Pao2
=[ ( 760-47 ) ×0.209-40 / 0.8 ]-88=11
となる
※ 試験問題の選択肢では最も近い12が正答
19. 簡易型終夜睡眠ポリグラフィでは動脈血酸素飽和度 ( SpO2 ) ・鼻気流・脈拍数・胸郭運動が記録できる
- 簡易型終夜睡眠ポリグラフィでは眼電図は記録できない
- “簡易ではない”終夜睡眠ポリグラフィでは脳波や眼球運動が測定できるため , 睡眠段階を求めることができる
20. 特発性肺線維症の肺機能検査値
- %VC ( %肺活量 ) -80%未満 ( 低下 )
- %FVC ( %努力肺活量 ) -低下
- %FRC ( %機能的残気量 ) -低下
- %TLC ( %全肺気量 ) -低下
- 肺線維症では気道閉塞を伴わないため , FEV1% ( 1秒率:基準値70%以上 ) の低下は通常みられない