第66回 解説 ( 2020年 ) PM51~PM60

臨床検査技師国家試験第66回 ( 2020年 )
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51. 精上皮腫 ( セミノーマ ) は悪性腫瘍である

  • 血管腫・線維腫・多形腺腫・成熟奇形腫は良性腫瘍である

52. 脂質の染色法としてSudanⅢ染色 ( 橙黄色~赤橙色 ) ・Sudan black B染色 ( 黒青色~黒色 ) ・oil red O染色 ( 赤橙色~濃赤色 ) などがある

  • Alcian blue染色は酸性ムコ多糖類 , Berlin blue染色は3価鉄 , Kossa反応はカルシウム , PAS反応はグリコーゲンや粘液の証明に有用な染色法である

53. 包埋過程

  • パラフィンは非水溶性である
  • 包埋には硬パラフィンやセロイジンなどを用いる
  • 組織収縮率はパラフィン浸透時が最も大きい
  • 硬パラフィンの融点は55~60℃である
  • 脱脂効果はメタノールよりエタノールのほうが高い
    • セロイジンは大型組織片の薄切や組織の収縮および硬化を回避したい場合に用いられる

54. 組織の固定

  • ホルマリンは特定第2類物質である
  • 固定する組織体積の10倍以上の固定液が必要である
  • 遺伝子検査目的の検体の固定時間は6時間以上48時間以内が望ましい
  • ホルマリンの浸透速度は室温で1時間に1 mm程度である
  • グルタールアルデヒドの浸透速度は1時間に1 mm以下である
    • ホルマリンは上記の特定 ( 化学物質 ) 第2類物質 [ 労働安全衛生法 ] にも該当するが , 毒物及び劇物取締法の劇物にも該当する

55. 脱灰

  • 過脱灰は抗原性を低下させる
  • 酸性脱灰法では炭酸ガスが発生するため容器の密閉は避ける
  • 脱灰液は1日に1~数回交換する
  • 脱灰液は酸の濃度が3~10%になるように調整する
  • 組織体積の100倍量以上の脱灰液が必要である

56. 類上皮肉芽腫を形成する疾患に梅毒 ( 原因菌:T.pallidum ) ・結核症 ( 原因菌:M.tuberculosis ) ・Hansen病 ( 原因菌:M.leprae ) ・サルコイドーシス ( 原因不明 ) などがある

  • 慢性膵炎でも肉芽組織を認めることがあるが , 類上皮細胞に由来するものではない

57. 病理解剖中の術者の結核感染防止に有効な対策として微粒子用マスク ( N95マスク ) の着用がある

  • 結核菌は空気感染するため , 陰圧式の空調により外部に流出させないことも重要である

58. 腫瘍-免疫組織化学的マーカー

  • 肺癌-NSE・ProGRP ( 小細胞癌 )
  • 乳癌-ER・HER2
  • 消化管間質腫瘍c-kit
  • 大腸癌-CEAなど
  • B細胞リンパ腫-CD20
    • 免疫組織化学的マーカーの多くは特異性が低いが , PSAは前立腺癌に特異性の高いマーカーである

59. 生体中の総鉄量に対するヘモグロビン鉄の割合は約66% ( 2 / 3 ) である

60. 自動血球計数装置において実測している項目としてヘマトクリット値 < Ht >ヘモグロビン濃度 < Hb > 平均赤血球容積 < MCV > がある

※ 解複数 ( 選択肢を2つ選ぶ問に対して解が3つ ) の問題

  • 平均赤血球ヘモグロビン量 < MCH > や平均赤血球ヘモグロビン濃度 < MCHC > は上記の実測される値を元に算出される
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