第61回 ( 2015年 ) AM61~AM80

臨床検査技師国家試験第61回 ( 2015年 )
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61. 疾患-診断に用いる細胞表面マーカー

  • Hodgkinリンパ腫-CD30
  • 後天性免疫不全症候群-CD4
  • 成人T細胞白血病-CD3・CD4・CD25
  • 急性前骨髄球性白血病-CD13・CD33
  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症CD55
    • CD55およびCD59は補体制御因子であり ,発作性夜間ヘモグロビン尿症ではこれらが欠損することにより溶血をきたす

62. ビタミンB12欠乏性貧血 ( 巨赤芽球性貧血 ) の骨髄塗抹標本で特徴的な所見は核と細胞質の成熟乖離である

  • ビタミンB12が欠乏することによりDNA合成が障害されて核の成熟が遅延するために生じる

63. 線溶亢進で上昇するのはFDPプラスミン-プラスミンインヒビター複合体 < PIC > である

64. 溶血性貧血で低下するのはハプトグロビンである

  • LD・間接ビリルビン・フェリチン・網赤血球数は上昇する

65. 敗血症などの重症細菌感染症では好中球に中毒性顆粒がみられる

  • 中毒性顆粒は敗血症などの重症細菌感染症で好中球の消費が激しく ,成熟分化が追い付かない状態となったときにみられ ,その本態はアズール顆粒である

66. 骨髄塗抹Wright-Giemsa染色標本

第61回午前問66画像
  • 形質細胞が著増しており ,多発性骨髄腫が考えられる

67. von Willebrand病と血友病Aの鑑別に有用なのはリストセチンコファクター活性出血時間である

  • von Willebrand病ではリストセチンコファクター活性が低下し ,出血時間が延長する
  • 血友病Aでは出血時間は延長しない

68. インフルエンザウイルスはカプシドを有するRNAウイルスである

  • インフルエンザウイルスはビリオン表面にエンベロープを有するエンベロープウイルスである

69. 菌種-染色法

  • Aspergillus fumigatus-Grocott染色
  • Clostridium tetani-Wirtz法 ( 芽胞染色 )
  • Corynebacterium diphtheriae-Neisser染色 ( 異染小体 )
  • Mycobacterium kansasiiオーラミン法 ( 蛍光染色 )
  • Nocardia asteroides-Kinyoun染色 ( 抗酸菌染色 )
    • Hiss法は莢膜 ,Leifson法は鞭毛 ,墨汁法はCryptococcus neoformansの染色法である

70. 分離培地の成分

第61回午前問70画像
  • サブロー寒天培地の組成であり ,糸状菌 ( Trichophyton属など ) や酵母様真菌 ( Candida albicansなど ) の培養に用いる

71. β-ラクタム系抗菌薬に対する細菌の耐性機構の機序として加水分解酵素 ( β-ラクタマーゼ ) による不活化ペニシリン結合蛋白 < PBP > の変化が重要である

72. 結核菌は塩酸アルコールで脱色されない ( 抗酸性 )

  • ワクチン株としてMycobacterium bovisを用いる

73. 膿のGram染色標本

第61回午前問73画像
  • 貪食されたグラム陽性球菌 ( ブドウ状 ) が多数観察されており ,膿であることを考慮するとStaphylococcus aureusが起因菌として考えられる

74. Staphylococcus aureusの分離培地としてマンニット食塩培地がある

  • マンニット食塩培地は高濃度の食塩により耐塩性を有する細菌を選択的に発育させる
  • Staphylococcus aureus は耐塩性があり ,マンニットを分解する

75. Salmonella entericaCitrobacter freundiiを鑑別する性状としてリジン脱炭酸反応がある

  • Salmonella entericaはリジン脱炭酸反応が陽性 ,Citrobacter freundiiはリジン脱炭酸反応が陰性である

76. 真菌とその性質

  • Candida albicans厚膜胞子と仮性菌糸を形成する
  • Sporothrix schenckii二形成真菌である
  • Cryptococcus neoformansは莢膜を有する

77. HIVとその感染症

  • RNAウイルスである
  • CD4陽性T細胞に感染する
  • 感染後数週間のウインドウ期がある
  • 後天性免疫不全症候群 < AIDS > を発症すると血中ウイルス量は増加する

78. Legionella pneumophilaは尿中抗原検査がおこなわれている

  • このほか ,Streptococcus pneumoniae ( 肺炎球菌 ) でも尿中抗原検査がおこなわれている

79. インターフェロンα < IFN-α > は抗ウイルス作用を有するサイトカインである

  • インターフェロンα < IFN-α > はウイルス増殖抑制作用を有し ,マクロファージから産生される

80. 膜障害複合体を構成する補体成分にC5がある

  • C5の分解産物であるC5bにC6・C7・C8・C9が順次結合することにより膜障害複合体が形成され ,細胞膜に穴を開ける

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第61回 午前 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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