第67回 ( 2021年 ) 解説 AM81~AM100

臨床検査技師国家試験第67回 ( 2021年 )
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81. HEp-2細胞を核材に用いた抗核抗体の蛍光抗体法による染色写真

第67回午前問81画像
  • CREST症候群が最も考えられる
  • centromere型 ( 散在斑紋型 ) であり , CREST症候群でみられる
  • 関節リウマチはリウマトイド因子や抗CCP抗体が検出される
  • Sjögren症候群はspeckled型 ( 斑紋型 ) で抗SS-A抗体 , 抗SS-B抗体が検出される
  • 混合性結合組織病はspeckled型 ( 斑紋型 ) で抗U1-RNP抗体が検出される
  • 全身性エリテマトーデスはhomogeneous型 ( 均質型 ) やperipheral型 ( 辺縁型 ) で抗Sm抗体が検出される
  • 抗核抗体検査は特異度の低い検査であり , 健常人でも陽性となりうるため , 抗核抗体のみで診断はできない

82. ハプテンに対する抗体の作製

  • 動物の皮下や腹腔内に接種する
  • 複数回接種する
  • アジュバントを用いる
  • キャリア蛋白に結合させる
  • ポリクローナル抗体が作られる

83. 末梢血のフローサイトメトリのドットプロット図

第67回午前問83画像

矢印で示されるのは顆粒球である

第67回午前問83解説画像

84. ABO血液型のオモテ検査で部分凝集を呈する原因として亜型異型輸血後などが挙げられる

  • オモテ検査では赤血球の抗原を検査しているため , 抗原が減弱するような亜型や抗原の発現量が少ない新生児で部分凝集となる
  • A型やB型にO型血を緊急輸血した場合などの異型輸血後では生来の血液型の赤血球の割合が減少するため部分凝集が生じうる
  • 連銭形成や寒冷凝集素ではウラ検査でA型血球およびB型血球に凝集を認め , O型と判定される ( ウラ検査側の要因によるオモテ・ウラ不一致 )

85. 新鮮凍結血漿を輸血する適応となる検査データ

  • PTが30%以下
  • PT-INRが2.0以上
  • APTTが基準値の2倍以上 ( または25%以下 )
  • 血清アルブミン値が3.0 g / dl以下
  • 血漿フィブリノゲン値が150 mg / dl以下
    • PT-INR=プロトロンビン時間国際標準化比

86. Donath-Landsteiner抗体の特徴としてP血液型特異性が挙げられる

  • Donath-Landsteiner抗体は発作性寒冷ヘモグロビン尿症 ( PCH ) で検出され , 寒冷曝露後に血管内溶血を引き起こす

87. 遺伝性血管神経性浮腫の原因としてC1インヒビター欠損が挙げられる

  • C3欠損はC3欠損症など , CD59欠損は発作性夜間ヘモグロビン尿症 ( PNH ) , 補体の寒冷活性化はC型肝炎ウイルス感染 , アデノシンデアミナーゼ < ADA > 欠損は重症複合免疫不全症でみられる

88. 免疫担当細胞

  • B細胞は抗原提示能を持つ
  • マスト細胞はFcγ受容体・Fcε受容体を発現している
  • NK細胞はウイルスに感染した自己細胞を攻撃する
  • マクロファージはオプソニン化した細菌を貪食する
  • CD8陽性キラーT細胞はMHCクラスⅠ抗原と反応する

※ 解複数 ( 選択肢を2つ選ぶ問に対して解が3つ ) の問題

89. 造血幹細胞移植の提供者におこなうべき検査としてHLA検査HIV抗体検査などがある

  • 造血幹細胞移植ではHLAの適合性が生着率を左右するため重要となる
  • HIVのほか , HBV・HCV・HTLV-1などの血液を介して感染する病原体の検査も必須となる

90. 医療計画の5疾患5事業

疾患事業
がん救急医療
糖尿病災害医療
急性心筋梗塞へき地医療
脳卒中周産期医療
精神疾患小児医療
  • 高血圧は含まれない

91. 予防

  • 禁煙教室-一次予防
  • 健康相談-一次予防
  • 服薬指導-二次予防
  • 作業環境測定-一次予防
  • 精神科デイケア-三次予防

92. 健康日本21 ( 第二次 )

  • 健康寿命の延伸および健康格差の縮小
  • 生活習慣病の予防
  • 社会生活を営むために必要な機能の維持および向上
  • 高齢者の社会参加の促進
  • 生活習慣および社会環境の改善
    • 児童の虐待防止対策の強化は含まれていない

93. ダイオキシン類

  • 催奇形性がある
  • 神経毒性がある
  • 生物濃縮を起こす
  • 内分泌攪乱作用がある
    • ダイオキシン類には放射線被曝で起こるようなDNA障害作用はない

94. 原因物質-職業がん

  • 石綿 ( アスベスト ) -肺癌
  • ヒ素-皮膚癌
  • ベンゼン-白血病
  • β-ナフチルアミン膀胱癌
  • 塩化ビニルモノマー-肝血管肉腫

95. 生体物質の光学的特性

  • 水は赤外線の吸収が大きい
  • 硝子体は可視光をほとんど吸収しない
  • ヘモグロビンは可視光をよく吸収する
  • 生体の高分子物質は紫外線をよく吸収する
  • メラニンは紫外線~波長が短い可視光をよく吸収する

96. 電圧利得20倍の増幅器A1と200倍のA2を直列に接続したときの増幅度は72 dBである

  • 直列接続の場合は増幅器の電圧利得 [ dB ] をそれぞれ足せばよい
  • 20倍は 20 log10 ( 20 ) = 26 dB
  • 200倍は 20 log10 ( 200 ) = 46 dB
  • 26+46=72 dB

97. 測定対象の物理量変化に対応した起電力を利用したセンサに圧電素子 ( 圧力を起電力に変換 ) やホール素子 ( 磁場を起電力に変換 ) がある

  • CdSセルは光を電気抵抗に , サーミスタは温度を電気抵抗に , ストレインゲージはひずみを電気抵抗に変換する

98. 病院電気設備の安全基準 < JIS T 1022 > において非接地配線方式を設けなければならない医用室に集中治療室がある

  • このほか , 手術室も同様である
  • 非接地配線方式は漏電ブレーカーが落ちることなく安定して電力を供給するための電源設備である

99. SQLはコンピュータデータベースの操作言語である

  • HTMLはWebページ作成のためのマークアップ言語である
  • SMTPは電子メール送信のための通信プロトコルである
  • UNIXはコンピュータ用のオペレーティングシステムである
  • TELNETは機器を遠隔操作するための仕組みである

100. 光学顕微鏡

  • コンデンサレンズは絞りを通過した光を集光するためにある
  • 実体顕微鏡では観察対象が動くと同じ方向に像が動いて見える
  • 双眼実体顕微鏡で両眼観察すると観察対象が立体的に見える
  • 高倍率対物レンズの方が低倍率対物レンズに比べて焦点距離が短い
  • 対物レンズの倍率は標本に対する中間像 ( 倒立の実像 ) の倍率である

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第67回 午前 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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