第68回 ( 2022年 ) 解説 AM81~AM100

臨床検査技師国家試験第68回 ( 2022年 )
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81. 疾患-検査結果

  • 慢性肝炎-血清アルブミン低値
  • Basedow病-甲状腺ホルモン高値 , 甲状腺刺激ホルモン低値
  • 骨髄異形成症候群-汎血球減少・一部では5番染色体の長腕欠失 ( 5q- ) がみられる
  • 原発性マクログロブリン血症M蛋白血症
  • 全身性エリテマトーデス < SLE > -抗DNA抗体や抗Sm抗体などの抗核抗体の検出

82. 免疫担当細胞

  • 好中球やマクロファージは貪食能をもつ
  • NK細胞はIFN-γを産生する
  • T細胞は遅延型過敏反応に関与する
  • Th2細胞は主に液性免疫に関与する
  • 樹状細胞・マクロファージ・B細胞などの抗原提示細胞はMHCクラスⅡを発現する
    • MHCクラスⅠはほぼすべての有核細胞と血小板に発現している

83. サイトカイン-機能

  • IFN-γ-マクロファージの活性化など
  • IL-4-IgE抗体の産生促進など
  • IL-6CRPの産生 , Bリンパ球の分化などに関与
  • IL-18-IFN-γ産生を誘導など
  • TGF-β-IgA抗体の産生促進など

84. 臨床的意義のある不規則抗体

  • 臨床的意義のある不規則抗体は輸血などの際に37℃の生体内で溶血を引き起こすIgG抗体である

85. 交差適合試験

  • 患者がA型 , 提供者がO型-主試験:陰性
  • 患者がAB型 , 提供者がO型-主試験:陰性
  • 患者が直接抗グロブリン試験陽性-副試験:陽性
  • 提供者が直接抗グロブリン試験陽性主試験:陽性
  • 患者がRhD陽性 , 提供者がRhD陰性-交差適合試験ではRhD不適合は検出できない
    • 主試験:受血者血清中に供血者血球に対する抗体があるかどうかを調べる
    • 副試験:供血者血清中に受血者血球に対する抗体があるかどうかを調べる ( 副試験は受血者の血液型 , 供血の血液型および不規則抗体検査が正しく行われている場合には省略可能 )
    • 直接抗グロブリン試験 ( 直接クームス試験 ):赤血球が生体内において不完全抗体で既に感作されているか否かを調べる

86. カラム凝集法の反応像

  • AB型 , RhD陽性である
  • 抗A抗体 , 抗B抗体および抗D抗体と被験血球の反応は陽性 ( 4+ ) であり , 被験血漿とA血球試薬およびB血球試薬の反応は陰性 , Rhコントロール試薬の反応は陰性である
  • したがって , オモテ検査 , ウラ検査ともにAB型であり , RhD陽性である

87. 疾患-血清補体価 ( CH50 ) と補体

  • 肝硬変-CH50低値 , C3低値 , C4低値
  • 悪性腫瘍CH50高値, C3高値 , C4高値
  • 血管神経性浮腫-CH50低値 , C3正常 , C4低値
  • 全身性エリテマトーデス < SLE > -CH50低値 , C3低値 , C4低値
  • 膜性増殖性糸球体腎炎 < MPGN > -CH50低値 , C3低値 , C4正常

88. 輸血用血液製剤

  • 濃厚血小板は振盪しながら保存する
  • 赤血球液の保存温度は2~6℃ , 有効期限は採血後21日間である
  • 濃厚血小板の保存温度は20~24℃ , 有効期限は採血後4日間である
  • 新鮮凍結血漿の保存温度は-20℃以下 , 有効期限は採血後1年間である
  • 洗浄赤血球液の保存温度は2~6℃ , 有効期限は製造後48時間である

89. 輸血副反応-原因

  • C型肝炎-検出感度以下のC型肝炎ウイルスの存在
  • 血管内溶血-ABO不適合輸血
  • 輸血後GVHD-輸血用血液製剤中のリンパ球
  • 輸血関連循環過負荷 < TACO > -過剰量の輸血 , 急速な輸血速度
  • 輸血関連急性肺障害 < TRALI >抗白血球抗体
    • 輸血後GVHDの予防のため , 新鮮凍結血漿を除く輸血用血液には放射線照射をして使用している

90. 院内の医療安全を確保するための措置

  • ヒヤリ・ハット事例を収集する
  • 安全管理のための職員研修をおこなう
  • 検査実施時に患者名の確認を遵守させる
  • 医療事故発生時に原因解明のための調査をおこなう
    • 医療過誤を起こした職員の処罰 , 責任追及をおこなってはならない
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91. 健康増進法に基づくがん検診-対象年齢

  • 胃がん50歳以上
  • 肺がん-40歳以上
  • 乳がん-40歳以上
  • 大腸がん-40歳以上
  • 子宮頚がん-20歳以上
    • 胃部X線検査は40歳以上 , 内視鏡検査は50歳以上が対象である

92. 我が国の人口動態統計の2019年と10年前との比較

  • 出生率-低下
  • 粗死亡率上昇
  • 自然増減率-低下
  • 乳児死亡率-低下
  • 年齢調整死亡率-低下

93. 就学時健康診断に含まれるのは聴診・知能検査・歯および口腔検査である

  • 色覚検査は希望者に対して任意検査を実施している
  • 胸部エックス線撮影は学校保健法で大学学部1年次と大学院1年次に実施される

※ 解複数 ( 選択肢を1つ選ぶ問に対して解が2つ ) の問題

94. 業務上疾病の原因で最も多いのは負傷である

  • 次いで物理的因子による疾病が多い

95. 超音波の伝搬速度

  • >水および肝臓や脂肪など>空気 の順に速い

96. log 2=0.3のとき , 電圧利得が20倍の増幅器を3つ直列につないだ増幅器の利得 [ dB ] は78である

  • 電圧利得 ( G ) をデジベル ( dB ) で表すときは20 log Gで計算する
  • 電圧利得が20倍の増幅器は 20 log 20=20 ( log 2+log 10 )=26 dB となる
  • 直列でつなぐ場合は足せばよいので 26+26+26=78 dBとなる

97. アナログ信号をデジタル信号へ変換するとき , サンプル値の最大値と最小値の間を一定の幅で分割することを示すのは量子化である

  • 標本化で得た値を予め決められた離散的な値に当てはめることを量子化といい , 量子化で得た値を2進数で表すことをコード化という

98. 医療情報システムで臨床検査項目分類コードとして用いられるのはJLACである

  • DICOMは医用画像関連の情報交換規格である
  • HL7は保健医療情報交換のための標準規格である
  • ICD11は国際疾病分類のICD10の改訂版 ( 第11版 ) である
  • PACSは医療用画像管理システムである

99. 波長220 nmの光の分類は紫外線Cである

  • 紫外線Aは320~400 nm
  • 紫外線Bは290~320 nm
  • 紫外線Cは100~290nm
  • 赤外線Aは0.78~1.4 µm
  • 紫外線Bは1.4~3 µm

100. 水の比熱が4,200 J / ( kg・℃ ) のとき , 200 mL , 20℃の水を700 Wの電子レンジで1分間加熱した. 加えられたエネルギーがすべて水の加熱に使われたとき , 水のおよその温度 [ ℃ ] は70℃である

  • 電子レンジの熱量 ( J ) は電力 ( W ) と時間 ( sec ) の積で表されるため 700 ( W ) ×60 ( sec ) =42,000 ( J ) となる. 1 gの水の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量は4.2 Jであるから 42,000÷4.2÷200=50 ( ℃ ) 上昇する
  • 元の水温が20℃であるため , 70℃となる

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第68回 午前 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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