1. 気体用ボンベの色
- 酸素-黒色
- 窒素-灰色
- 混合ガス-灰色
- 二酸化炭素-緑色
- 亜酸化窒素-青色
2. 管理限界内での微妙な偏りの発見に最も適している精度管理図法は累積和である
3. 尿潜血試験紙法で偽陰性の原因となるのは亜硝酸塩とアスコルビン酸である
- 尿潜血試験紙法においてサラシ粉・過酸化水素・次亜塩素酸塩の存在は偽陽性となる
4. 髄液検査所見で 外観:無色透明 ,液圧:上昇 ,細胞数:増加 ( 単核球主体 ) ,糖:低下 ,トリプトファン反応:陽性 の所見から考えられる疾患は結核性髄膜炎である
- トリプトファン反応は結核性髄膜炎の参考所見として測定される
- 日本脳炎・くも膜下出血では外観は淡赤色~淡黄色を呈する
- 細菌性髄膜炎では細胞数増加がみられるが多核白血球が主体となる
- ウイルス性髄膜炎は単核球主体で細胞が増加するが糖の低下はみられない
5. 胆石の主要な成分はコレステロールとビリルビンカルシウムである
6. 海外から帰国後 , 発熱を主訴として外来を受診した患者の末梢血Giemsa染色薄層塗抹標本

- 四日熱マラリア原虫の栄養型にみられる帯状体 ( band form ) が寄生した赤血球である
7. 寄生虫-中間宿主
- 広東住血線虫-アフリカマイマイ
- 日本住血吸虫-ミヤイリガイ
- 多包条虫-エゾヤチネズミ
- 肝吸虫-マメタニシ
- 日本海裂頭条虫-サクラマス
8. 傷害DNAの除去修復機構に関与する4種類の酵素は エンドヌクレアーゼ → DNAポリメラーゼ → エキソヌクレアーゼ → リガーゼ の順に作用する
9. PCR法で使用するものとしてプライマー・マグネシウムイオン・耐熱性DNAポリメラーゼ・デオキシリボヌクレオチド三リン酸などがある
- 制限酵素はPCR法では使用しない
10. M期では体細胞の有糸分裂が起こる
- S期ではDNAの合成がおこなわれる
11. 慢性膵炎では脂肪便が認められる
- このほか ,閉塞性黄疸などによる胆汁欠乏でも脂肪便がみられる
12. ネフローゼ症候群
- 2型糖尿病が原因となることが多い
- 微小変化群によるものは小児に多い
- 紫斑病性腎炎によるものは小児に多い
- 尿蛋白の診断基準は3.5 g / 日以上である
- 診断基準に高コレステロール血症がある
13. 血清と比較した血漿検体の特徴としてLD活性の偽高値が少ない ,凝固因子が含まれていることなどが挙げられる
14. コルチゾールは血中濃度が朝方から午前中に高く ,午後から夜間にかけて低くなる
- アドレナリンは昼間に高値で夜間に低値 ,アルドステロンは早朝に高値で夜間に低値 ,抗利尿ホルモンは日中に低値で夜間に高値 ,甲状腺刺激ホルモンは夕方から高値となり昼間は低値となる
15. 慢性閉塞性肺疾患の病態を示すものとして肺気腫や慢性気管支炎がある
- 間質性肺炎やサルコイドーシスは拘束性肺疾患である
16. 心電図のアーチファクト除去

- 交流障害がみられるため付近の電気機器のプラグを抜くなどの対策をする必要がある
- 交流障害は50 Hzまたは60 Hzの規則正しい細かな波の混入が認められる
- 対策として上記のほか ,アース線・右足誘導コード・シールド線などの断線がないか ,接続に問題はないか ,皮膚との接触は問題ないかを確認する
- 枕を高くする・リラックスするよう促すなどは筋電図の除去に ,息止めをおこなう・両手首の汗を拭きとるなどは基線の動揺の除去に有効である

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17. 疾患-心電図所見
- 心筋梗塞-ST上昇・異常Q波・冠性T波
- 第1度房室ブロック-PR時間延長
- 完全右脚ブロック-QRS幅延長
- WPW症候群-デルタ波の出現・PR時間短縮・QRS幅延長
- 心房細動-RR間隔不整・f波の出現
18. トレッドミル運動負荷心電図検査で多源性心室性期外収縮の出現 ( 危険な不整脈 ) や0.5 mVの水平型ST低下 ( 有意な心電図変化 ) を認めた場合は直ちに負荷を中止しなければならない
- トレッドミル運動負荷心電図検査は不安定狭心症では禁忌である
19. 機能的残気量を決定する因子として胸郭の拡張力や肺の弾性収縮力がある
- 機能的残気量が増加する疾患に慢性閉塞性肺疾患 ( COPD ) などがあり , 減少する疾患に肺線維症などがある
- 機能的残気量の測定はガス希釈法 ( Heを指示ガスとする閉鎖回路法・N2を指示ガスとする解放回路法 ) や体プレチスモグラフ法によりおこなわれる
20. クロージングボリューム測定における単一窒素呼出曲線

- ①は解剖学的死腔 ②は肺活量 ③は残気量 ④はクロージングキャパシティ ⑤はクロージングボリュームである
画像の出典:臨床検査技師国家試験 第63回 午後 別冊
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