21. 動脈血ガス分析で pH7.33 ( 基準値:7.35~7.45 ) ,PaCO2 60 Torr ( 基準値:35~45 Torr ) ,HCO3-31 mEq / L ( 基準値:22~26 mEq / L ) のとき , 酸塩基平衡異常は呼吸性アシドーシスである
- 呼吸性アシドーシスでは肺胞換気量の低下により肺拡散能 ( DLco ) は低下する
22. 肺線維症患者の肺機能検査結果
- 全肺気量の減少
- 機能的残気量の減少
- 肺拡散能 < DLco > の低下
- 静肺コンプライアンスの低下
- 1秒率の低下は閉塞性換気障害でみられる
23. 疾患-脳波
- 肝性脳症-三相波
- 欠神発作-3 Hz棘徐波複合
- West症候群-ヒプスアリスミア
- Creutzfeldt-Jacob病-周期性同期性放電
- Lennox-Gastaut症候群-1.5~2.5 Hzの鋭徐波複合
24. 針筋電図所見-疾患 , 病態
- Waning現象 ( 漸減現象 ) -重症筋無力症
- Waxing現象 ( 漸増現象 ) -Lambert-Eaton症候群
- 安静時の急降下爆撃音-ミオトニー放電
- 針電極刺入時活動の延長-筋線維膜の被刺激性の亢進
- 随意弱収縮時の高振幅長持続電位-神経原性変化
25. 前頸部横走査による甲状腺の超音波像

- 矢印で示されるのは高輝度エコーの後方に高輝度像が映し出されるコメットエコー ( 多重反射の一種 ) である
26. 超音波検査における観察部位と用いる探触子
- 心臓-セクタ型
- 乳腺-リニア型
- 頸動脈-リニア型
- 前立腺-コンベックス型
- 下肢静脈-リニア型
27. 心窩部縦走査による上腹部の超音波像

- ①は皮下脂肪 ②は肝臓 ③は膵臓 ④は胃 ⑤は腹部大動脈
28. 疾患-超音波所見
- 肝細胞癌-モザイクパターン
- 急性膵炎-液体貯留
- 急性胆嚢炎-胆嚢壁肥厚
- 腎嚢胞-内部無エコー
- 大腸癌-pseudokidney sign < 偽腎徴候 >
29. 解糖系・β酸化・電子伝達系・クエン酸回路はATP産生に関与する
- 尿素回路はアンモニアを無毒化するために尿素を産生する回路である
30. アラニンとの等電点の差が最も小さいのはロイシンである
- 等電点 ( pI ) :アラニン6.00 ,リジン9.75 ,ロイシン5.98 ,アルギニン10.76 ,グルタミン酸3.22 ,アスパラギン酸2.77
31. ビタミン-欠乏症
- ビタミンA-夜盲症
- ビタミンB1-脚気
- ビタミンB12-巨赤芽球性貧血 ( 悪性貧血 )
- ビタミンC-壊血病
- ビタミンD-骨粗鬆症・骨軟化症
32. 脱水時にみられる症状として尿量減少 ( 体内水分保持 ) やアルドステロン分泌亢進 ( Na+の再吸収 ) などがある
33. 血清鉄100μg / dl ,不飽和鉄結合能150μg / dlにおけるトランスフェリンの飽和度 [ % ] は40となる
- トランスフェリン飽和度は Fe / TIBC×100 により求めることができる
- TIBCは血清鉄と不飽和鉄結合能の和であることから 100 / ( 100+150 ) ×100=40 ( % ) となる
34. 糖尿病型の判定
- ① HbA1c:6.5%以上 ( NGSP値 )
- ② 随時血糖値:200 mg / dl以上
- ③ 早朝空腹時血糖値:126 mg / dl以上
- ④ 75 g経口ブドウ糖負荷試験2時間血糖値:200 mg / dl以上
糖尿病診断基準において「 糖尿病型 」は上記の①~④のいずれかが確認されることにより判定される
「 糖尿病 」の診断基準は上記の②~④のいずれかと①が確認された場合に「 糖尿病 」と診断される
- グリコアルブミンは糖尿病の診断基準には含まれない
35. LDL受容体リガンドとしてアポB100とアポEがある
- アポA1とアポA2はHDLとカイロミクロンに ,アポC2はカイロミクロン・VLDL・HDLに ,アポEはカイロミクロン・VLDL・LDLに存在する
36. アポリポ蛋白分析法として沈殿法・HPLC法・電気泳動法・超遠心分離法などがある
- ガスクロマトグラフィは気化しやすい物質の分析に用いられ ,アポリポ蛋白の分析には用いられない
37. 蛋白質の生合成
- 転写は核内でおこなわれる
- 翻訳はリボソームでおこなわれる
- プロモーター領域に転写因子が結合する
- アミノアシルt-RNAの生合成にはATPが必要である
- 転写にはRNAポリメラーゼが必要である
38. クレアチンリン酸は骨格筋のエネルギー源である
- クレアチンリン酸はクレアチンキナーゼによりクレアチンとATPに分解され ,エネルギー源となる
39. 間接ビリルビン
- 疎水性である
- 直接ビリルビンと比べて光で分解されやすい
- ジアゾ試薬との反応に反応促進剤を必要とする
- HPLC法によってαビリルビンとして検出される
- 間接ビリルビンはグルクロン酸抱合される前のビリルビンである
40. 血清0.2 mLを使用し ,10分間の酵素反応をおこない ,50 nmolの基質量が変化したときの国際単位 [ U / L ] は25である
- 国際単位 [ U / L ] は「 至適条件下で試料1 L中に温度30 ℃で毎分1μmolの基質を変化させる酵素量 」を1 U / Lとしている
- ( 1000 / 0.2 ) × ( 50 / 1000 ) ×( 1 / 10 ) =25 U / Lとなる
画像の出典:臨床検査技師国家試験 第63回 午後 別冊
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