第63回 ( 2017年 ) PM61~PM80

臨床検査技師国家試験第63回 ( 2017年 )
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61. 血小板無力症では出血時間延長ADP凝集能低下がみられる

62. von Willebrand病ではAPTTの延長 ( 第Ⅷ因子活性の低下 ) や出血時間の延長 ( 一次止血の障害 ) がみられる

63. 末梢血のWright-Giemsa染色標本

第63回午後問63画像
  • 細血管障害性溶血性貧血でみられる破砕赤血球である
  • 細血管障害性溶血性貧血の病因となる溶血性尿毒症症候群 ( HUS ) , 血栓性血小板減少性紫斑病 ( TTP ) でもみられる

64. 慢性骨髄性白血病における好塩基球の増加は特徴的な所見として重要である

  • 好塩基球は通常 ,白血球全体の0.5 %程度である

65. PML-RARA融合遺伝子がみられるのは急性前骨髄球性白血病である

  • 15番染色体と17番染色体の相互転座 t ( 15 ; 17 ) による
  • 急性前骨髄球性白血病 ( APL ) は播種性血管内凝固 ( DIC ) を伴うことが多い

66. 慢性骨髄性白血病に特徴的な所見として好中球アルカリホスファターゼ活性低下がある

  • 慢性骨髄性白血病は9番染色体と22番染色体の相互転座によりBCR-ABLキメラ遺伝子が生じる
  • 環状鉄芽球は鉄芽球性貧血で出現する

67. リンパ球

  • B細胞は骨髄で産生される
  • B細胞は免疫グロブリンを産生する
  • 成熟B細胞は細胞表面に補体レセプターを持つ
  • 健常成人の末梢血ではB細胞よりT細胞が多い
    • トロンボポエチンは主に肝臓で産生される

68. グラム陽性菌とグラム陰性菌に共通する細胞壁の構成成分はペプチドグリカンである

  • グラム陽性菌の細胞壁のほうが多くのペプチドグリカンを含む

69. B型肝炎ウイルスはDNAウイルスである

  • 風疹ウイルス・デングウイルス・エボラウイルス・A型肝炎ウイルスはRNAウイルスである

70. Neisseria gonorrhoeaeNeisseria meningitidisは発育に二酸化炭素が必須である

  • Neisseria gonorrhoeaeNeisseria meningitidisの選択分離培地にThayer-Martin寒天培地がある

71. プラスミド

  • 環状DNAである
  • 二本鎖である
  • 細胞質内に存在する
  • 抗菌薬耐性の情報を伝達する ( Rプラスミド )
    • 性の決定にはFプラスミドが関与する

72. 細菌-毒素

  • Clostridium botulinum-ボツリヌス毒素
  • Shigella dysenteriae-ベロ毒素 ( 志賀毒素 )
  • Staphylococcus aureus皮膚剥奪毒素・エンテロトキシンなど
  • Streptococcus pyogenes発赤毒素 ( 発熱毒素 )
  • Vibrio parahaemolyticus-溶血毒
    • このほか , Escherichia coli O157に代表される腸管出血性大腸菌 ( EHEC ) もベロ毒素 ( 志賀毒素 ) を産生する
    • ボツリヌス症は4類感染症 , 腸管出血性大腸菌感染症および細菌性赤痢は3類感染症に該当する

73. 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 < 感染症法 >

  • 結核-2類
  • ペスト-1類
  • ジフテリア-2類
  • 重症急性呼吸器症候群 ( 病原体がSARSコロナウイルスに限る ) -2類
  • 腸管出血性大腸菌感染症3類

74. 膿性痰のGram染色標本から推定される菌の鑑別性状

第63回午後問74画像
  • グラム陽性の双球菌で菌体周囲が白く抜けていることから莢膜を有する細菌であり ,これらに当てはまるのはStreptococcus pneumoniaeである
  • Streptococcus pneumoniae胆汁溶解テスト陽性 ,オプトヒン感性が重要な鑑別性状である

75. Bacillus anthracis

  • 鞭毛を持たない ( 運動性:陰性 )
  • 卵円形の偏在性芽胞を有する
  • β-ラクタマーゼを産生しない
  • レシチナーゼテスト陽性である
  • ヒツジ血液寒天培地で溶血は示さない
    • Bacillus anthracisは炭疽 ( 4類感染症 ) の病原体である
    • Bacillus cereusは周毛性鞭毛を有し ( 運動性:陽性 ) , βラクタマーゼを産生し , ヒツジ血液寒天培地でβ溶血を示す
    • Bacillus cereusもレシチナーゼテスト陽性である

76. 髄液の墨汁標本から推定される菌種の特徴

第63回午後問76画像
  • 莢膜を保有する
  • 発芽管を形成しない
  • 仮性菌糸を形成しない
  • ウレアーゼを産生する
    • 厚い莢膜がみられるCryptococcus neoformansの墨汁標本である
    • 発芽管形成・仮性菌糸形成・厚膜胞子形成はCandida albicansの特徴である

77. ワクチン接種で予防可能な髄膜炎の原因菌はHaemophilus influenzaeStreptococcus pneumoniaeである ( ※ )

  • 任意の自費負担であればNeisseria meningitidisのワクチンも存在する
  • Haemophilus influenzae , Streptococcus pneumoniaeが髄液や血液などの無菌材料から検出された場合は5類感染症に該当する

※ 解複数 ( 選択肢を2つ選ぶ問に対して解が3つ ) の問題

78. イムノクロマト法による抗原検査がおこなわれているウイルスにRSウイルスインフルエンザウイルスがある

  • このほか ,アデノウイルス ( 風邪症候群 ) ・ノロウイルス ( ウイルス性胃腸炎 ) ・ロタウイルス ( 乳幼児嘔吐下痢症 ) などがある

79. 細胞障害性T細胞のT細胞レセプターは抗原提示細胞からの刺激を受ける

  • T細胞レセプターはα鎖とβ鎖が共有結合している

80. 免疫グロブリン

  • IgGは胎盤通過性がある
  • IgDはB細胞に存在する
  • IgEは肥満細胞に結合する
  • IgGは補体活性能がある
  • IgAは分泌成分と結合している

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第63回 午後 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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