第64回 ( 2018年 ) AM61~AM80

臨床検査技師国家試験第64回 ( 2018年 )
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61. トロンボキサンA2は血小板から放出される

62. 播種性血管内凝固 < DIC > の診断に用いられる分子マーカー

  • 可溶性フィブリンモノマー複合体
  • プロトロンビンフラグメント1+2 < PF 1+2 >
  • トロンビン・アンチトロンビン複合体
  • プラスミン・プラスミンインヒビター複合体
    • 抗ヘパリン・血小板第4因子複合体抗体はヘパリン起因性血小板減少症 ( HIT ) の発症に関与する血小板活性化抗体である
播種性血管内凝固症候群 ( DIC ) の検査項目

63. リンパ球と単球との鑑別に有用な染色法は非特異的エステラーゼ染色である

  • 単球系に陽性 ( 茶褐色 ) となる非特異的エステラーゼ染色はNaFにより阻害される

64. 封入体-出現する細胞

  • デーレ < Dohle > 小体-重症感染症などで好中球にみられる封入体 ,
  • アウエル < Auer > 小体-急性白血病で骨髄芽球にみられる封入体でアズール顆粒に由来する
  • ハインツ < Heinz > 小体-不安定ヘモグロビン症などで赤血球にみられる封入体
  • ラッセル < Russell > 小体-多発性骨髄腫などで形質細胞にみられる封入体
  • パッペンハイマー < Pappenheimer > 小体-鉄芽球性貧血などで赤血球にみられる封入体
    • アウエル < Auer > 小体が束状になったファゴット細胞は急性前骨髄性白血病でみられる
    • ハインツ < Heinz > 小体は超生体染色により同定され ,パッペンハイマー < Pappenheimer > 小体は鉄染色により青色に染色される

65. 末梢血のWright-Giemsa染色標本

第64回午前問65画像
  • 末梢血で白血球が増加し ,各成熟段階の顆粒球系細胞で占められていることから ,慢性骨髄性白血病が考えられる
  • 染色体の9番と22番の相互転座によるBCR-ABL1融合遺伝子から作られるキメラ蛋白質を原因とする血液細胞の異常増殖である

66. 骨髄穿刺液のWright-Giemsa染色標本

第64回午前問66画像
  • 円形の核 , 核の偏在 , 好塩基性の強い細胞質 ,核周明庭などを認める形質細胞であり ,二核などの異形成を有するものを認めることから多発性骨髄腫が考えられる
  • 通常 , 形質細胞は骨髄有核細胞の約1%程度である

67. プロトロンビン時間が正常で活性化部分トロンボプラスチン時間が延長しているときに考えられるのは血友病B抗リン脂質抗体症候群などである

68. 原核生物には細菌 ( Escherichia coli , Chlamydia psittaci , Mycoplasmaなど ) ・リケッチアが含まれる

  • 真菌 ( Aspergillus fumigatusCandida albicansなど ) や原虫 ( Entamoeba histolyticaなど ) は真核生物である

69. 細菌の構造

  • 核膜は存在しない ( 原核生物 )
  • ミトコンドリア等の細胞小器官をもたない ( ※ )
  • 外膜はグラム陰性菌の菌体外側に存在する
  • タイコ酸はグラム陽性菌の細胞壁に存在する
  • ペプチドグリカンは細胞壁の構成成分である
    • エンドトキシンはグラム陰性菌の外膜に由来する毒素である

※ リボソームは細菌も有する

70. 加温が必要な染色法としてWirtz法 ( 芽胞 ) やZiehl-Neelsen染色 ( 抗酸菌 ) がある

  • このほか ,Moller法 ( 芽胞 ) ・Hiss法 ( 莢膜 ) などがある

71. グルタルアルデヒドや次亜塩素酸ナトリウムは人体 ( 皮膚や粘膜 ) に使用できない

  • ポビドンヨード・消毒用エタノール・塩化ベンザルコニウム・クロルヘキシジングルコン酸塩は人体に使用できる

72. 基質拡張型β-ラクタマーゼ < ESBL > 産生菌の薬剤感受性検査で感性を示す抗菌薬はカルバペネム系 ( イミペネムやメロペネムなど ) やクラブラン酸 ( β-ラクタマーゼ阻害剤 ) との合剤である

  • 基質拡張型β-ラクタマーゼ < ESBL > はAmbler分類のクラスAに属するβ-ラクタマーゼであり , ペニシリン系薬のみならず広範囲のセファロスポリン系薬の分解も可能な酵素である
  • 基質拡張型β-ラクタマーゼ < ESBL > はEscherichia coli , Proteus mirabilis , Klebsiella pneumoniaeからの検出頻度が特に高い

73. Streptococcus

  • S.mitisは胆汁溶解テスト陰性である
  • S.pyogenesはLancefieldのA群抗原を有する
  • S.agalactiaeは馬尿酸加水分解テスト陽性である
  • S.pneumoniaeはオプトヒン感受性テスト陽性である
  • S.agalactiaeはCAMPテスト陽性である
    • S.agalactiaeはLancefieldのB群抗原を有する

74. Vibrio属でTCBS寒天培地に青緑色 ( 白糖非分解 ) コロニーを形成するのはV.mimicusV.parahaemolyticus ( 腸炎ビブリオ ) などである

  • TCBS寒天培地上でのコロニーの色調
ビブリオ属のTCBS寒天培地上でのコロニーの色調

75. Aspergillus fumigatusは大分生子を形成しない

  • Epidermophyton floccosumFusarium solaniMicrosporum canisTrichophyton rubrumは大分生子を形成する

76. 異常プリオン蛋白によって起こるのはCreutzfeldt-Jakob病である

  • このほか , ウシ海綿状脳症 ( BSE ) も異常プリオン蛋白により引き起こされる

77. 膀胱炎患者の中間尿を , 5%ヒツジ血液寒天培地 ( 左 ) とBTB乳糖寒天培地 ( 右 ) の分画培地で35℃ , 24時間好気培養した写真を示す.

第64回午前問77画像
  • コロニーが中心部から波の様に広がっていることから , 培地上を遊走していることが分かりProteus mirabilisが考えられる

78. Legionella pneumophilaStreptococcus pneumoniaeはイムノクロマト法による尿中抗原検査がおこなわれる

79. MHC分子

  • 血小板-MHCクラスⅠ分子
  • 好中球-MHCクラスⅠ分子
  • T細胞-MHCクラスⅠ分子
  • B細胞-MHCクラスⅠ分子・MHCクラスⅡ分子
    • 赤血球はMHC分子をもたない
    • MHCクラスⅡ分子はB細胞・マクロファージ・樹状細胞・( 活性化 ) T細胞などの抗原提示細胞に発現する

80. 抗原抗体反応

  • 可逆的反応である
  • 水素結合が関与する
  • pH7付近で抗原抗体複合体は安定である
  • 低温や37℃付近でよく反応する抗体がある
    • 抗原と抗体の結合にはイオン結合や疎水結合も関与する
    • 補体は56℃ , 30分で非動化される

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第64回 午前 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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