第64回 ( 2018年 ) PM21~PM40

臨床検査技師国家試験第64回 ( 2018年 )
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21. フローボリューム曲線を示す. 考えられる疾患はどれか.

第64回午後問21画像
  • ピーク後に急峻な低下をし , 下に凸の形を呈しており慢性閉塞性肺疾患などの閉塞性換気障害にみられるパターンである

22. C線維は自律神経の節後線維である

  • Aα線維は固有知覚 , 運動の神経線維・Aβ線維は触覚 , 圧覚の神経線維・Aδ線維は感覚 , 温覚 , 触覚の神経線維・B線維は節前自律神経の神経線維である

23. 側頭葉てんかんは成人のてんかんで最も多く , 前側頭部に棘波を認める

24. 疾患-障害される神経

  • 筋萎縮性側索硬化症 < ALS > -運動神経
  • 糖尿病性多発ニューロパチー-感覚神経
  • 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 < CIDP > -感覚神経・運動神経
  • ギラン・バレー < Guillain-Barré > 症候群-感覚神経・( 末梢 ) 運動神経
  • シャルコー・マリー・トゥース < Charcot-Marie-Tooth > 病-感覚神経・運動神経
    • 筋萎縮性側索硬化症 < ALS > は感覚神経伝導検査では異常がみられないが運動神経伝導検査で異常がみられる
    • 筋委縮性側索硬化症 < ALS > は運動神経が選択的に障害されることで発症する

25. 心エコーの胸骨左縁長軸像において右室径は計測できない

  • 右室径は心尖部四腔像で計測できる
  • 右室流出経路径は胸骨左縁長軸像で計測できる

26. 右上腹部走査による超音波Bモード像

第64回午後問26画像
  • 右肋弓下縦走査による超音波Bモード像であり , 矢印は総胆管を示している

27. 正常妊娠における超音波検査で最も早い時期から観察されるのは胎嚢である

  • 胎嚢は妊娠4~5週で検出が可能となる

28. 頭蓋内圧亢進時にみられる眼底所見としてうっ血乳頭がある

  • 白斑は代謝異常物の貯留や局所網膜の乏血所見 , 血管新生や網膜血管瘤は血管病変があるときの所見 , 視神経萎縮は視神経の外傷や炎症でみられる所見である

29. 水を対照としたときの試薬盲検および呈色溶液の透過率 ( % ) は , それぞれ80% , 20%であった. 試薬盲検を対照としたときの呈色溶液の吸光度はいくらか. ただし , log2=0.301とする.

  • 吸光度 ( A ) =2-log透過率 ( T )
  • A= ( 2-log 呈色溶液の透過率 ) - ( 2-log 試薬盲検の透過率 ) から求めることができる
  • A= ( 2-log 20 ) - ( 2-log 80 ) =2-2+log ( 80÷20 ) =log 4=2×log 2=2×0.301=0.602

30. 総蛋白測定では酵素法は使用されずビウレット法で測定される

  • ビウレット法は強アルカリ性下で蛋白質を変性させ , 545 nmで比色定量する
  • カルシウム・グルコース・総ビリルビン・HDL-コレステロールでは酵素法が用いられる

31. アニオンギャップ ( AG ) は AG= [ Na] - ( [ Cl] + [ HCO3] ) から求めることができ , 計算にはナトリウムイオンの陽イオンと塩化物イオン , 重炭酸イオンの陰イオンが必要である

32. 血清トランスフェリン

  • 3価の鉄を含む
  • 総鉄結合能に比例する
  • 1分子は2個の鉄と結合できる
  • 健常者では1 / 3は鉄と結合している
  • 蛋白分画ではβグロブリン分画に含まれる

33. 血糖検査において測定値が高いのは 動脈血 > 毛細管血 > 静脈血 の順である

34. 炭化水素鎖中に2つ以上の二重結合を持つ脂肪酸にリノール酸 , α-リノレン酸などがある

35. リポ蛋白粒子のコア部分には疎水性のトリグリセライドエステル型コレステロールが多く含まれる

  • リポ蛋白粒子の外側には親水性のリン脂質やアポリポ蛋白 , 遊離型コレステロールが存在する

36. 短期の栄養指標として用いられる血漿蛋白にはトランスサイレチン ( 半減期:約2日 ) やレチノール結合蛋白 ( 半減期:約半日 ) がある

37. 血清尿素窒素濃度をウレアーゼ・グルタミン酸脱水素酵素法の終点法で測定した. 血清0.02 mlに試薬1.98 mlを加えたところ , 340 nmの吸光度が0.630低下した.

窒素 ( N ) の原子量は14 , NADHのモル吸光係数は6.3×103 L・mol-1・cm-1とする.

  • 血清尿素窒素濃度は14 mg / dlとなる

1 molの尿素は尿素窒素28 gに相当し , 1 molの尿素から2 molのアンモニアが生成する. 尿素窒素濃度はアンモニア濃度の半分である.

0.630=6.3×103× ( 0.02 / 2.00 ) ×X×1

X=0.01 mol / L=1 mmol / dl ( アンモニア濃度 )

1 mmol / dl×1 / 2=0.5 mmol / dl

したがって , 尿素窒素濃度は0.5×28=14 mg / dlとなる

38. 血清ビリルビン

  • 直接ビリルビン ( 抱合型 ) はグルクロン酸や硫酸と結合している
  • 酸化されるとビリベルジンとなる
  • 新生児黄疸では間接ビリルビン ( 非抱合型ビリルビン ) が高値となる
  • 直接ビリルビン ( 抱合型 ) はジアゾ試薬と直接反応する
  • バナジン酸酸化法は吸光度の減少を測定する

39. 酵素反応

  • 非拮抗阻害では最大反応速度は低下する
  • 拮抗阻害では基質濃度が高いほど阻害率は低くなる
  • 1次反応領域の酵素反応速度は基質濃度に比例する
  • Michaelis-Mentenの式は基質濃度と反応速度の関係を表している
  • 酵素活性の測定は酵素反応速度が酵素量に比例することを利用している

40. 日本臨床化学会 < JSCC > 勧告法で合成基質が使用されているのはALPγ-GTである

  • CK・LD・ASTは活性測定に生体内の基質が使用されている

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第64回 午後 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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