第71回 ( 2025年 ) 解説 AM61~AM80

臨床検査技師国家試験第71回 ( 2025年 )
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61. 真性赤血球増加症の95%以上でJAK2変異がみられる

  • このほか , 本態性血小板血症や原発性骨髄線維症でもJAK2変異が認められることがある

62. 巨核球

  • 正常成熟巨核球は多倍体となる
  • 巨核球の平均直径は35〜160μm程度である
  • トロンボポエチンは巨核球を分化成熟させる
  • 1つの巨核球は2,000個程度の血小板を産生する
  • 巨核球は血小板糖蛋白〈 GP 〉Ⅱb / Ⅲaを発現する

63. 血液細胞数測定の模式図

  • この測定 ( 自動血球計数装置に用いられる ) の原理は血球が細孔を通過するときに生じる電気抵抗の変化を測定し , 血球数を算出するものである
  • 電気抵抗の変化は容積に依存し , 赤血球と白血球の計測値は重なるが , 溶血処理をした後に白血球を計測することで白血球数を得ることができる

64. 赤血球の封入体−出現する病態

  • Cabot環−巨赤芽球性貧血
  • Heinz小体−不安定ヘモグロビン症
  • 好塩基性斑点−鉛中毒
  • Howell-Jolly小体−巨赤芽球性貧血
    • Russell小体は形質細胞の封入体であり , 多発性骨髄腫で認められる

65. 胎生中期において主要な造血組織は肝臓である

  • 胎生初期は卵黄嚢 , 胎生後期には骨髄となる

66. 血液凝固因子−半減期

  • プロトロンビン ( 第Ⅱ因子 ) −60〜72時間
  • 第Ⅴ因子−12〜36時間
  • 第Ⅶ因子1.5〜5時間
  • 第Ⅸ因子−20〜24時間
  • 第Ⅹ因子−24〜48時間
    • 半減期の短い第Ⅶ因子を反映しているPTはビタミンK欠乏をよく反映する

67. 血小板数をBrecher-Cronkite法にて目視した. 用いた計算板 ( Burker-Turk ) の区画を示す. 100倍に希釈した血液を用いた図中オレンジ色枠内の任意の5つの中区画のカウントは ( 14 , 16 , 13 , 12 , 15 ) であった.

  • 血液1μL中の血小板数は350,000である
  • 計算板の中区画の一辺の長さ0.2 mm , 深さ0.1 mmであり , 5つの中区画の容積は0.2×0.2×0.1×5=0.02μLとなる
  • この中に存在する血小板数は14+16+13+12+15=70である
  • 血液の希釈倍数は100であり , 血液1μL当たりの血小板数は70÷0.02×100=350,000となる
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68. Mycoplasma pneumoniaeなどの細菌は原核生物に , 真菌や原虫などは真核生物に分類される

  • Mycoplasma pneumoniaeが他の細菌と異なる点として細胞壁を持たない特徴がある

69. オキシダーゼ試験

  • Acinetobacter baumannii陰性
  • Bordetella pertussis−陽性
  • Burkholderia cepacia−陽性
  • Pseudomonas aeruginosa−陽性
  • Stenotrophomonas maltophilia陰性

70. Geckler分類をおこなう場合の顕微鏡倍率は100倍であり , 白血球 ( 好中球 ) と扁平上皮細胞の数によって分類する

Geckler分類 (  )細胞数 / 視野 ( ×100 )
白血球扁平上皮検査の適 / 不適
11025不適
2102525
32525 
4251025適切
52510
62525 

71. 有芽胞菌としてBacillusClostridium属 ( Clostridioides属 ) が挙げられる

  • 有芽胞菌は低水準消毒薬や消毒用エタノールが効かないため , グルタラールなどの高水準消毒薬や高圧蒸気滅菌で滅菌する

72. 細菌−分離培地

  • Vibrio属−TCBS寒天培地
  • Bacteroides fragilisBBE寒天培地
  • Pseudomonas aeruginosa−NAC寒天培地
  • Clostridioides difficileCCFA培地
  • Mycoplasma属−PPLO寒天培地
    • Campylobacter属はSkirrow寒天培地 , Neisseria属はThayer-Martin寒天培地で分離培養する

73. フルコナゾールはアゾール系の抗真菌薬である

  • アシクロビルは抗ウイルス薬 , イソニアジドとリファンピシンは抗結核薬である

74. 血液培養にて検出された菌のGram染色所見とヒツジ血液寒天培地の集落を示す. 本菌はCAMPテストおよび馬尿酸塩加水分解試験が陽性であった.

  • Listeria monocytogenesが考えられる
  • Listeria monocytogenesは小型のGram陽性桿菌であり , ヒツジ血液寒天培地で外周が集落と同程度の狭く弱いβ溶血を示す
  • Streptococcus agalactiaeListeria monocytogenesと同様にCAMPテストおよび馬尿酸塩加水分解試験で陽性を示し , ヒツジ血液寒天培地で集落と同程度の大きさの狭く弱いβ溶血を示すが , Streptococcus agalactiaeはGram陽性球菌である
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75. 感染症−原因微生物

  • 類鼻疽Burkholderia pseudomallei
  • オウム病−Chlamydophila psittaci 
  • 放線菌症−Actinomyces属菌
  • ライム病−Borrelia属菌
  • ネコひっかき病−Bartonella henselae

76. 治療薬物モニタリング ( TDM ) が必要な抗菌薬にバンコマイシンやテイコプラニンなどのグリコペプチド系抗菌薬 , ゲンタマイシンやアルベカシンなどのアミノグリコシド系抗菌薬 , 抗真菌薬のボリコナゾールがある

  • トラフ値 ( 定常状態における最小血中濃度 ) を測定し , 適切な濃度範囲を維持することが重要である

77. インターフェロンγ遊離試験〈 IGRA 〉は結核の診断に有用である

  • 主に潜在性結核の診断に用いられ , 活動性結核においても培養検査や病理組織検査で確定診断が困難な場合に補助的に利用される

78. Orientia tsutsugamushi ( ツツガムシ病 ) などのリケッチアやクラミジアは偏性細胞内寄生性である

  • 偏性細胞内寄生性とは自己増殖能を持たず , 生きた細胞内でのみ増殖可能な性質を指し , これらは人工培地では発育できない

79. 抗体

  • IgMは分子量が最も大きい
  • IgGには4つのサブクラスがある
  • 抗原の結合部位はFab部分にある
  • H鎖には5種類のアイソタイプがある
  • 2本のH鎖と2本のL鎖で形成される

80. 免疫比濁法

  • 透過光の強度を測定する
  • Lambert-Beerの法則に従う
  • 地帯現象による偽低値が見られる
  • 化学発光分析法より測定感度が低い
    • サイトカインの測定にはCLEIAやELISAが用いられる

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第71回 午前 別冊

■ 続きの解説は《 こちら

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