81. EBウイルス
- ヘルペスウイルス科に属する
- ウイルスはB細胞に潜伏する
- EBNA抗体は既往感染で陽性となる
- 思春期以降に初感染すると伝染性単核球症を発症する
- 抗体検査はELISA法や間接蛍光抗体法が用いられる
82. 免疫電気泳動法
- 電気浸透現象の影響を受ける
- 分子量が大きいほど拡散速度が遅い
- 検査の所要時間はおよそ2日である
- トランスフェリンはβ領域に泳動される
- 免疫固定法よりM蛋白の検出感度が低い
83. ヒトT細胞白血病ウイルス1型〈 HTLV-1 〉感染症の確認検査はLIA〈 line immunoassay 〉法である
- ヒトT細胞白血病ウイルス1型〈 HTLV-1 〉感染症のスクリーニング検査はPA法やEIA法で実施される
84. Lewis血液型がLe ( a-b- ) の場合CA19-9は産生されない
- CA19-9は膵癌や胆管癌などで陽性となる糖鎖抗原の腫瘍マーカーで , 抗原決定部位はLewis血液型Lewis A ( Le3 ) の糖鎖をシアル化したシアリルLe3である
- 日本人の5〜10%はLewis血液型が陰性である
85. ABO血液型検査の結果
- B型RhD陽性である
- 抗A試薬 ( − ) , 抗B試薬 ( 4＋) , A1赤血球 ( 4＋) , B赤血球 ( − ) であるためABO血液型はB型 , 抗D試薬 ( 4＋) , Rhコントロール ( − ) であるためRh型は陽性である
86. 緊急輸血あるいは患者と同じABO血液型の赤血球液が不足した場合 , 患者と輸血する赤血球液のABO血液型で輸血可能な組み合わせ
- O型赤血球はA抗原 , B抗原ともに発現していないため , 血液型不明患者や赤血球液が不足した場合にどの血液型の患者にも輸血が可能である
- AB型患者の血液中には抗A , 抗B抗体が存在しないため , 全ての血液型の輸血を受けることができる
87. 末梢血幹細胞採取で臨床検査技師がおこなうことができる行為として静脈路確保 , 成分採血装置の操作 , 採取後の抜針 , 採取細胞の保存処理などがある
- 臨床検査技師は採取中の静注薬投与はおこなえない
88. 目的−投与する血液製剤
- 貧血の改善−赤血球液
- 血小板の補充−濃厚血小板
- 凝固因子の補充−新鮮凍結血漿
- 循環血漿量の維持−等張アルブミン
- 血漿浸透圧の維持−高張アルブミン
89. 能動免疫と受動免疫
- 感染による抗体獲得−能動免疫
- 生ワクチン接種による抗体獲得−能動免疫
- 免疫グロブリン製剤による抗体獲得−受動免疫
- 胎盤を介したIgG抗体の胎児への移行−受動免疫
- 母乳に含まれるIgA抗体の児への移行−受動免疫
90. 以下は日本国憲法第25条の条文である
- 「すべての国民は , 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する. 国は , すべての生活部面について , 社会福祉 , 社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」
91. 環境基本法に基づいて環境基準が設定されているのは大気汚染 , 水質汚濁 , 土壌汚染 , 騒音である
92. 食中毒予防の原則である「中心温度75℃以上1分以上の加熱」が有効なものにサルモネラ属菌やカンピロバクター属菌 , 腸管出血性大腸菌などが挙げられる
- 黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシンやClostridium botulinumが産生するボツリヌス毒素 , フグ毒 , 毒キノコなどの毒素は熱に強いため不活化されない
93. 憲章・宣言−関係する内容
- オタワ憲章−ヘルスプロモーションの理念の提唱に関する宣言
- バンコク憲章−ヘルスプロモーションの理念の提唱に関する宣言
- リスボン宣言−患者の権利に関する宣言
- ヘルシンキ宣言−ヒトを対象とする医学研究に関する宣言
- アルマ・アタ宣言−プライマリヘルスケアの理念
94. 目的−専門機関
- 二国間協力を行う−政府開発援助〈 ODA 〉
- 識字率を向上させる−国際連合教育科学文化機関〈 UNESCO 〉
- 難民の帰還支援を行う−国際連合難民高等弁務官事務所〈 UNHCR 〉
- 国際疾病分類〈 ICD 〉を作成する−世界保険機関〈 WHO 〉
- 労働者の健康保護について勧告する−国際労働機関〈 ILO 〉
95. 図の回路で12Ωの抵抗に流れる電流I［ A ］は0.2 Aである
- 4Ωと16Ω ( 1 : 4 ) の抵抗に , 1 Aの電流が4 : 1に分かれて流れるため , 16Ωの抵抗には0.2 Aの電流が流れる. この0.2 Aの電流は合成抵抗を分解しても変わらないため電流Iは0.2 Aとなる
96. 酸化エチレンガス
- 毒性がある
- 引火性がある
- 腐食性はない
- 低温滅菌法である
- 微生物を死滅させる
97. 通信プロトコルの階層
- Ethernet−データリンク層
- HTTPS−アプリケーション層
- IP−ネットワーク層
- TCP−トランスポート層
- Wi-Fi−物理層
98. トランスデューサー−変換
- 圧電素子−圧力を起電力に変換する
- サーミスタ−温度を電気抵抗に変換する
- ストレンゲージ−歪みを電気抵抗に変換する
- 熱電対−温度を起電力に変換する
- ホール素子−磁場を起電力に変換する
99. 64種類の項目をコード化する場合 , 必要最低限の記憶容量は6 bitである
- 1 bitはコンピュータや情報理論におけるデータの最小単位である
- 1 bitは0 , 1の2進数の1桁で2つの状態を表すことができ , 2 bitは2進数の2桁で00 , 01 , 10 , 11の4通りの表現が可能である
- nbitは2のn乗種類の表現が可能になる
100. 生体組織の電気的性質
- 血液は脂肪に比べ導電率が高い
- 体液の導電率には温度依存性がある
- 骨格筋組織では導電率の異方性が強い
- 細胞外液は細胞膜に比べ導電率が高い
- 電流の周波数が高いほど導電率が高い
- 導電率は 血液 ( 血清＞全血 ) ＞骨格筋＞脂肪 の順である
画像の出典：臨床検査技師国家試験 第71回 午前 別冊
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