第72回 ( 2026年 ) 解説 PM41~PM60

臨床検査技師国家試験第72回 ( 2026年 )
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41. 酵素−分類

  • ALT−転移酵素
  • ChE−加水分解酵素
  • CK−転移酵素
  • LD−酸化還元酵素
  • LIP−加水分解酵素

42. 便中カルプロテクチン

  • 抗菌作用を有する
  • 食事の影響を受けない
  • 室温で3〜4日安定である
  • 好中球の二次顆粒の成分である
  • 潰瘍性大腸炎やクローン病の病勢の評価として測定される

43. ゲル濾過クロマトグラフィでの溶出の順番

  • カイロミクロン , 超低比重リポ蛋白〈 VLDL 〉, 中間比重リポ蛋白〈 IDL 〉, 低比重リポ蛋白〈 LDL 〉, 高比重リポ蛋白〈 HDL 〉の順に溶出する
  • ゲル濾過クロマトグラフィは分子ふるい効果を利用し , 粒子サイズが大きいものから順に溶出する

44. β酸化 , 嫌気的解糖 , 電子伝達系 , クエン酸回路は直接的または間接的にATP産生に関与する

  • 尿素サイクル ( アンモニアから尿素を生成 ) はATP産生に関与しない

45. 脱灰

  • 温度が高いほど脱灰速度が速い
  • 組織は脱灰液の上層ないし中層に置く
  • プランク・リクロ液には塩酸が含まれる
  • 脱灰後の中和には硫酸ナトリウムを用いる
  • EDTA液は免疫組織化学染色を目的とした場合に用いる

46. PAS反応

  • シッフ試薬の作製には塩酸を用いる
  • シッフ試薬には塩基性フクシンが含まれる
  • シッフ試薬の効力の確認にはホルマリンを用いる
  • グリコーゲン検出の場合セロイジン被膜法が有効である
  • ボイルドシッフ試薬に比べコールドシッフ試薬は染色性が強い

47. ホルマリン固定パラフィン包埋標本を用いた酵素抗体法の内因性ペルオキシダーゼをブロックする試薬は過酸化水素加メタノールである

  • EDTAやクエン酸緩衝液は抗原の賦活化に用いられ , カゼイン溶液や正常動物血清は抗体の非特異的結合を抑制するために用いられる

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48. Klinefelter症候群は47,XXYなどの性染色体数の異常を伴う

  • Wilson病 , Marfan症候群 , von Hippel-Lindau病 , Duchenne型筋ジストロフィは遺伝子変異によって発症する単一遺伝子疾患であり , 染色対数の異常は伴わない

49. 喀痰のPapanicolaou染色標本

第72回午後問48の画像(小細胞癌細胞)
  • 出現している細胞は小細胞癌細胞である
  • 小細胞癌細胞は鋳型状配列を示し , 細胞質は狭小で裸核様である
腺癌・小細胞癌・扁平上皮癌の比較画像

50. 類上皮細胞肉芽種を形成する疾患にサルコイドーシスがある

  • サルコイドーシスは類上皮細胞肉芽種を形成するⅥ型アレルギーで , アンギオテンシン変換酵素 ( ACE ) が診断に有用である

51. H-E染色標本

第72回午後問51の画像(動脈)
  • 矢印で示されるのは動脈である
  • 肺の組織像であり , 薄い隔壁からなる肺胞構造が認められる正常な肺実質である
  • 矢印で示される血管は血管壁が厚く明瞭な平滑筋層を有することから動脈であると考えられる

52. 甲状腺穿刺吸引細胞診のPapanicolaou染色標本

第72回午後問52の画像(乳頭癌)
  • 乳頭癌が考えられる
  • 集塊状の腫瘍細胞を認め , 核は円形〜楕円形で淡明なすりガラス様核を呈し , 一部の細胞では乳頭癌で特徴的な核内細胞質封入体を認める

53. 染色法−使用する銀液

  • PAM染色−メセナミン銀
  • Kossa反応−硝酸銀
  • Bodian染色−プロテイン銀
  • Grocott 染色−メセナミン銀
  • Grimelius染色−硝酸銀
染色法加温用いる銀液
Grimelius染色 ( 神経内分泌細胞の染色 ) 37℃硝酸銀液
Kossa反応 ( 石灰化の証明 )不要
Masson-Fontana染色 ( 内分泌細胞の染色 ) 60℃アンモニア銀液
渡辺の鍍銀法 ( 細網線維の染色 )不要
Grocott染色 ( 真菌の染色 )
PAM染色 ( 糸球体基底膜の染色 )
60℃メセナミン銀液
Bodian染色 ( 神経原線維の染色 )37℃プロテイン銀液

54. 透過型電子顕微鏡

  • エポキシ樹脂は熱で重合する
  • 1 mm3大の細切は前固定液中でおこなう
  • 光顕用薄切はToluidine blue染色をおこなう
  • 超薄切片はグリッドメッシュに貼り付ける
    • 金属イオン蒸着の工程があるのは走査型電子顕微鏡標本の作製である

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55. アメーバ赤痢が感染した大腸組織の染色標本

第72回午後問55の画像(PAS反応)
  • 用いられている染色法はPAS反応である
  • アメーバ赤痢はPAS反応が陽性で赤紫色に染色される
  • アメーバ赤痢の栄養型は貪食した赤血球が虫体内に見られることが多い

56. 栄養血管

  • 胃−腹腔動脈
  • 回腸−上腸間膜動脈
  • 結腸−上腸間膜動脈・下腸間膜動脈
  • 直腸−下腸間膜動脈・内腸骨動脈・内陰部動脈
  • 十二指腸−腹腔動脈

57. ヒトパピローマウイルスが関与する悪性腫瘍に子宮頸癌がある

  • このほか , 病原体が関与する悪性腫瘍として胃癌 ( Helicobacter pylori ) や肝臓癌 ( HBV・HCV ) などがある

58. キシレンおよびメタノールは劇物に分類される

  • このほか , クロロホルムも毒物及び劇物取締法上の劇物に該当する

59. 造血

  • エリスロポエチンは腎臓で産生される
  • 胸腺はTリンパ球の分化・成熟を担う
  • 髄外造血は健常成人には認められない
  • 成人では腸骨の骨髄は赤色髄である
  • 卵黄嚢で生成されるヘモグロビンは胚性Hb ( ζ2ε2 , α2ε2 , ζ2γ2 ) である

60. 止血機構

  • 動脈血栓は主に白色血栓である
  • セロトニンは血栓形成を促進する
  • エピネフリンは血栓形成を促進する
  • 凝固因子は主に肝臓で産生される
  • トロンボキサンA2は血管を収縮させる

画像の出典:臨床検査技師国家試験 第72回 午後 別冊

■ 続きの解説は《 こちら 》

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