21. 重症の睡眠時無呼吸症候群と考えらえる終夜睡眠ポリグラフィの結果として中途覚醒 < arousal > 30回以上 / 時間がある
- 睡眠時無呼吸症候群はオトガイ筋の活性は低い
- 経皮的動脈血酸素飽和度 < SpO2 > ( 基準値:95%以上 ) は低下する
22. 心臓超音波検査において左室長軸断層像で観察できない部位は肺動脈弁である
- 肺動脈弁を観察できるのは大動脈弁レベル短軸断面像や右室流出路長軸断面像である
23. 上腹部正中横走査による膵臓の超音波像
- 矢印で示されるのは脾静脈である
24. 甲状腺疾患と超音波所見
- 亜急性甲状腺炎・橋本病・Basedow病は甲状腺びまん性腫大を認める
- 乳頭癌は微細石灰化・内部エコー不均一・辺縁不整を認める
- 悪性リンパ腫は内部低エコー・後方エコー増強を認め ,腫瘤内部は均一で辺縁は明瞭であることが多い
25. 部位-機能
- 側頭葉-聴覚
- 後頭葉-視覚
- 海馬-記憶
- 脳幹-意識
- 小脳-平衡感覚
26. 疾患-脳波所見
- 肝性脳症-三相波
- 欠神発作-3 Hz棘徐波複合
- West症候群-ヒプスアリスミア
- 単純ヘルペス脳炎-周期性一側性てんかん型放電
- 古典型Creutzfeldt-Jacob病-周期性同期性放電
27. 脳波
- 焦点部位は左前頭部である
- 波の位相がF3を中心に逆転しているため ,焦点部位はF3の電極を置いている左前頭部であると考えることができる
28. 誘発脳波
- 加算平均をおこなう
- 聴覚刺激はクリック音でおこなう
- 体性感覚刺激は電気刺激でおこなう
- 視覚刺激は白黒格子パターンリバーサル画像でおこなう
- 立ち上がり潜時を測定するのは筋電図検査である
29. ヒトの生体乾燥重量 ( % ) で最も多く存在する元素は炭素である
- 生重量では酸素が最も多く存在する
30. 280 nmにおける吸光度が2.0と0.5の2種類のアルブミン溶液を1:2の割合で混合したとき ,この混合液の280 nmにおける吸光度として正しいのは1.0である
- ( 2.0×1+0.5×2 ) / 3= ( 2.0+1.0 ) / 3=1.0
31. 抗原抗体反応で非特異反応の要因は異好性抗体とリウマトイド因子である
- 検体が抗体のFc部分に対する受容体 ( Fc受容体 ) を発現している場合も非特異反応の要因となる
32. ADH不適合分泌症候群 < SIADH > は低ナトリウム血症をきたす
- ADH不適合分泌症候群ではADHが過剰分泌 ( あるいはADHに対する感受性が高くなる ) された結果 ,血液が希釈されて低ナトリウム血症となる
- 下痢・嘔吐・尿崩症は高ナトリウム血症の原因となる
33. 糖尿病の診断基準に用いられるのは血糖とHbA1cである
- 尿糖・グリコアルブミン・1,5-アンヒドログルシトール < 1,5-AG > はコントロールの指標として用いられる
糖尿病の診断基準は
- ① 空腹時血糖値 126 mg / dl以上
- ② 75 g経口ブドウ糖負荷試験2時間血糖値 200 mg / dl以上
- ③ 随時血糖値 200 mg / dl以上
- ④ HbA1c 6.5%以上 ( NGSP値 )
であり ,①~③のいずれかと④が確認された場合に糖尿病と診断される
34. 蛋白含有量 ( 重量% ) が最も多いリポ蛋白はHDLである
- 比重が大きいほどアポ蛋白の割合が高い
- リポ蛋白を比重の大きい順に並べるとHDL・LDL・IDL・VLDL・CMとなる
35. レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ < LCAT > を活性化するアポリポ蛋白はアポA1である
- アポC2はLPL ( リポ蛋白リパーゼ ) を活性化する
36. 血清蛋白
- アルブミンは遊離脂肪酸を運搬する
- アルブミンはカルシウムと正の相関をする
- 免疫グロブリンは大部分がγ分画に含まれる
- 乳幼児期の免疫グロブリン濃度は成人より低い
- トランスサイレチンの半減期 ( 約2日 ) はアルブミンの半減期 ( 約14~21日 ) より短い
- 免疫グロブリンは12~15歳で成人値となる
37. 尿素 [ ( NH2 )2 CO ] の分子量を60とすると ,尿素窒素濃度 42 mg / dl の標準液の尿素濃度は 15 mmol / L となる
- 尿素の分子量は60 ,尿素窒素はその28 / 60である
- 尿素窒素 42 mg / dl=420 mg / L は尿素濃度 420 / 60 / ( 28 / 60 ) =15 mmol / Lとなる
38. ビリルビン
- 直接ビリルビンはジアゾ試薬に反応する
- バナジン酸酸化法は吸光度の減少を測定する
- ビリルビンの抱合体は主にグルクロン酸抱合である
- ビリルビンは紫外線により酸化されてビリベルジンとなる
- 間接ビリルビンはアルブミンに結合したビリルビンである
39. LDアイソザイムのうち急性心筋梗塞で最も上昇するアイソザイム ( LD1 ) は血中半減期 ( 約80時間 ) が一番長い
- 急性肝炎で上昇するのはLD5 ,冷蔵保存で不安定なのはLD4とLD5 ,Mサブユニットの4量体はLD5である
- LD1は電気泳動で最も陽極側に泳動される
40. CKは転移酵素である
- LDは酸化還元酵素 ,リパーゼ・アミラーゼ・コリンエステラーゼは加水分解酵素である
画像の出典:臨床検査技師国家試験 第61回 午前 別冊
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